「天気の子」から学ぶ「大切な心のヒント」
どんよりとした天気が続いてましたが
やっとスカッと晴れる日がやってきましたね
久々の青空は本当に綺麗だなと
改めて感じました
さて、お天気といえば 7/19日に公開された
アニメ映画「天気の子」観てきました
とにかく、絵が光っており、雨ってこんなに綺麗だったっけ?と思わず驚いてしまうほど素敵だなと感じました
内容に関しては監督自身、賛否両論あるだろうと話していますが、小中学生の子供と一緒に観るのは個人的にはおススメしません(理由は後述します)
しかし、メンタル不調や繊細すぎて日常生活に生きづらさを感じている方にとって、非常に重要な強いメッセージが含まれているなと感じました。
そのため、極力ネタバレにならないようギリギリのラインを見極めながら今回のコラムで取り上げてみます
ただし、あらすじの紹介部分で、若干ネタバレを含む表現がありますので、これから観に行こうと考えている場合は、一旦読むのをやめて映画をご覧になってから読んでいただければと考えています
<予報1>
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世界なんて元々狂っている。そんな不確かなものの犠牲になる必要はない。
まず、ざっくりとあらすじを紹介すると、家出してきた主人公「森嶋帆高」が東京でヒロインの「天野陽菜」と出会います。
「陽菜」はあることをきっかけに、空を100%晴れに出来る「晴れ女」としての能力を身につけ「天の巫女」になります。しかし、「天の巫女」となったこと引き換えに過酷な運命を背負う事になります。
そんな二人がその運命とどう向き合っていくかという物語です
観測史上初の大雨が続き、晴れることがなくなった東京に、ヒロインの陽菜は(局所的に一定の時間だけ)晴れをもたらすことができ、「帆高」とともに「晴れ女」としてビジネスを始めたことで、人々から感謝されます
しかし、彼女しか世界を晴れに出来ない事と、天気を晴れにするたびに代償がともなうことに「帆高」と「陽菜」は気づきます
そして「帆高」は「陽菜を選ぶ」か「世界の天気が正常な状態となることを選ぶか」で苦悩する状況に陥ります
そんな状況に対して、劇中に出てくる、おじいさんが天気の巫女の話をする中で
「皆口を揃えて観測史上初だの異常気象だのと言うが、気象観測はたかだか100年程度。(その程度の平均値を基準に異常とは、天気に対しておこがましい)」というニュアンスの言葉を語ります
また、家出してきた「帆高」の面倒をみてきた「須賀圭介」は、「陽菜」を選ぼうとすることに後ろめたさを感じて苦悩する「帆高」にこう言います
「世界は元々狂っている。お前が気にする必要はない。」
この辺り、少し補足してみます
以前私のコラムでも紹介していますが、その昔、
世界は平らだと考えられてました
→ 今は「地面は丸い」と考えられてます
空は地球を中心に回っていると考えられてました
→ 今は「地球が自転している」に変わっています
人間の頭の中でつくられた世間の常識は、時と場合によってコロコロ変わります。
つまり、常識は狂っている
そして
「人間の(狭い)常識から見たら、世界(大自然の摂理や真理は)狂っているようにも見える」
とも言いたかったのではないか?と感じています
特に、メンタル不調や肩身が狭い思いをしている方は世間の一般の方々と感性がかなり異なります
普通の人が気付けない真理のようなものを見抜く素晴らしい視点や感性を持っていたりします
そのため、大多数の普通と呼ばれる人と話題がかみ合わず
・私って変なのかな?
・おかしいのかな?
・私ってダメな人間なんだ
と思ってしまう傾向があります
しかしながら、例えば
世界は平らだと信じられていた時代に「マゼラン」は「世界(地球)は丸い」という世界の真理を証明しようと旅立ちます。
残念なことに「マゼラン」自身は途中で亡くなりますが、彼が率いた艦隊は史上初めての世界一周を達成し「世界(地球)は丸い」ことを証明。その時の艦隊はマゼラン艦隊と呼ばれています
また、「ガリレオ」は多数派が信じている説に盲目的に従うのではなく、自分自身で実験を行って実際に起こる現象を自分の眼で確かめるという方法をとり、空ではなく「(地球が回転している)地動説」を発見します。
残念なことに宗教上の理由で異端とされ「(空が地球を中心に回っている)天動説が正しい」と無理やり宣言させられてしまいます。
その後、不遇な人生を送ることになりますが、後の天文学や科学の発展に大きな功績を残しています
このように常識なんて、明日には変わってしまっているかもしれません
ある意味、マイノリティー(少数派)に向けて
「常識がおかしいと思うことは、おかしいと勇気を持って発言したり行動して欲しい」
そして、
「自分が幸せになることも含め、常識に逆らうことに後ろめたさを感じる必要はない」
「なぜなら、常識は最初からあてにならないのだから、その犠牲になる必要ない」
「たとえ世界の成り立ちを変えてしまうようなことに、なったとしても気にしなくていいよ」
というメッセージが込められている?と感じています。
「(本当に大切だと感じるものがあるならば)世間の常識を盲信せず運命の向こうへと一緒に行こう」
「天気の子」にはサブタイトルとして
「Wethering With You」とつけられています
Wetherという単語は、「天気」という意味もありますが、
「移り変わる」
「(危機を)乗り越える」
という意味も含まれています
作品中では「帆高」にとって、ヒロインの「陽菜」と運命を乗り越えて行くという意味になるでしょう
ただ、新海監督にとっては批判を受ける可能性がある表現が色々あり、この作品を世に出すことは本当に勇気が必要だったのではないか?と感じています
でも、心の中から湧いてきた想いを本当に止められず表現したかったのではないか?
というのも、有働アナとのインタビューで、挿入歌の「グランドエスケープ」に出てくる歌詞の中に、自分がこの作品を世に出す上で「怖いけど止められない。行けといわれている気がする」「それが道しるべになった」と語っていたからです
曲「グランドエスケープ」は以下の「予報2」のBGMで使われています
そんな意味で、監督にとっての「you」とは、観ていくれた観客一人一人かもしれないなとも感じています
著作権の関係もあるので、歌詞は引用できませんが、歌詞の中に「運命の向こうへ行こう」というメッセージも含まれていますので、よかったら以下からご覧ください
(特に、大さびの一番最後「怖くないわけない」から後の部分についてインタビューで語っていました)
しかし、手放しでお勧めできない面も
「主人公が家出少年という設定はけしからん。子供に見せられない作品だ・・・」等と掲示板に書き込みされている意見も見かけました
主人公である家出少年が
ピストル持ってたり
線路 走ってみたり
他にも・・・
(ネタバレになるので控えます)
「けしからん。確かにそうですよね・・・」と思いつつ、それもまたわかった上で、あえて監督は描いるでしょうが・・・
ある種タブーとなるような部分をワザと描き、世間の常識に対する疑問を綺麗な絵でエンタテインメントの一つとして描いている感じがしました。
ですから、小中学生の小さなお子さんと一緒に観ることは個人的にはおススメしないです
真似しようとしてしまう可能性があることと、一種の自分さえ良ければいいだけに見えてしまう可能性もあるためです
ある程度、大人の感覚でエンタメとして見るならいいですが、この作品に倫理や常識を持ち込んだら、色々と観ていられなくなる作品だとも思います
「動」と「静」の作品
「君の名は」をコミカルで、ある種ミュージカル調の「動」の作品とすれば、「天気の子」はシトシトと降る雨のように「静」の作品だと感じられ、表裏として監督は最初から単純に比較できないように作成しているように感じています
ただし、メッセージ性の強さで言うと「天気の子」が「動」の作品。「君の名は」は「静」の作品といえるかもしれません。
まだ、観てらっしゃらなければ「君の名は」をご覧になってから「天気の子」を観るとサプライズがあります
また、古い神話をベースにお話の構想をしているようですので、前回の「君の名は」同様 「神社」がシンボルとして劇中に出てきます
テーマが天気ですから「気象神社」が出てきてました
神社巡りが好きな方にとっては楽しみの一つかもしれません
最後にまとめると
全体的に、世界が綺麗な絵で描かれていて、観ているだけで心の器や視野が広がって行くような、素敵な構成になっているなと感じています
上記の注意点をご理解の上で、観てみようかなと感じましたら、映画館に足を運んでみるといいんじゃないかと考えています
正直 前回の「君の名は」同様、様々な伏線やメッセージが込められているようなので、1回見たぐらいで、判断するのは難しいですが 今回 感じたことを書いてみました
また、近いうちにもう一度観てみようかなと考えています
あくまで、一つの意見として参考になれば幸いです
あなたにとって、これからの毎日が
良い日々ととなりますように♪
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